富山県内在住の皆様へ

OmusuViaでは、「とやまの百姓人」の野菜を、まずは地元、富山の皆さまにたくさん食べてもらいたいと考えています。

自然農法で生産された野菜は、スーパー等で手間無く購入できる慣行農法（大半の農家が行っている農薬・化学肥料を使った農法）で大量生産された野菜に比べ、生産過程でかかる手間や収穫までの期間の長さ、収量の少なさ等からどうしても高値になってしまう上、まだまだ安定供給されていないのが現状です。富山県内の状況も例外ではなく、食の安全意識の高い方々の中には、地元で納得できる野菜が手に入らないため、インターネットで九州産などを定期的に購入している方もおられるそうです。そして、ほとんどの方は「仕方なく」身近で買えるスーパーの野菜で済ませています。自然に恵まれた富山で暮らしていながら、何とも残念な現状です。

同じ富山県人としては是非とも、清らかで豊富な水、豊かな土壌にて、農薬や化学肥料を使用しない代わりに「とやまの百姓人」の愛と知恵を込めて育てた極上の野菜を、まずは地元の皆さまに実際に味わっていただきたいのです。そして、そのおいしさや体への好影響を実感した方がまた購入してくれたら、富山での自然農法野菜へのニーズが高まり、自然農法を行う生産者の数や規模を増やしていくことができます。

自然農法は年を重ねて続けるごとに土や種が良くなって、よりおいしい野菜を、より多く、より安定して収穫することができる農法でもあります。現在、富山県内には耕作放棄地が多くある上、幸いなことに福島第一原発からの放射性物質による汚染も免れています。地元での自然農法野菜に対するニーズをどんどん高めることで、新規就農者や慣行農法からの移行者増加、そしてすでに自然農法を行っている生産者の規模拡大を一気に図れれば、物理的にも経済的にも手に入れ易くなることで、富山県人が毎日当たり前のように、自然農法の野菜をモリモリ食べられる生活が実現するのも夢ではありません。

その結果、富山が「日本一元気な県」としての見本となって、日本で、そして世界に「安全、安心、おいしい富山の食」をブランド化していくことができると信じています。

私達はこのような構想の下、今後、OmusuViaを通して富山県内の自然農法を促進する様々な仕掛けをしていく予定です。